Read with BonusRead with Bonus

650話

「へへ、趙おじさん、やめておきましょうよ。私はただ小東にあの荒れ地を請け負わせたくないだけですから」

誰も趙東が荒れ地を請け負う理由を知らなかったが、趙武だけははっきりと分かっていた。もちろん、これほど多くの人の中で誰一人として荒れ地を請け負おうとする者がいないことに驚いてもいた。

「大壮、この件は小東に聞いてくれ。私の一存では決められないんだ。もし上からの調査が入って、私が意図的に請負人に土地を与えなかったとなれば、そんな大きな責任は背負えないよ」

劉大壮はこの言葉を聞いて少し焦った様子を見せた。

だが彼が口を開く前に、趙東が先に口を開いた。

「大壮兄貴、この荒れ地は絶対に請け負う...