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596話

「王美美や羅小花のような女性なら、すぐに引き寄せてその場で押し倒していただろうに、潘玉鳳に対してはなぜか特別な感情が湧かなかった。

「おばさん、ごくり……何の用件なんですか?」

潘玉鳳は趙東が思わず喉を鳴らす様子を見て、内心ほくそ笑んだ。自分の提案を趙東がまず断らないだろうことを察していた。

「小東、おばさんね、母乳が溜まりすぎて痛くてたまらないの。少し吸い出してくれないかしら?このままじゃ村長の仕事に差し支えるし、家に帰って赤ちゃんに飲ませる時間もないのよ。どうかしら?」

「え?」

趙東はまさかこんな話が飛び出すとは思ってもみなかった。思わず呆気に取られてしまう。

彼が言葉を失っ...