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477話

「ふん、またお前は何を企んでるんだ。言っただろう?わしが渡した本を完全に理解してからこういうものを学ぶんだ。まあ、この多肉植物はお前には役に立つがな。傷の治療ではアロエよりずっと効くんだ。見た目がアロエほど良くないだけでな。この多肉植物に他の数種の薬材を混ぜて潰せば、薬効は百倍に高まる」

そう言うと、牛根生は薬籠の底から真っ赤な花を数輪取り出して投げ入れ、さらに洗浄した根茎も一緒に砕き始めた。

趙東はこれらの薬材を覚えておきたかったが、牛根生の手の動きがあまりにも速すぎて、薬材がはっきり見えないうちに碧緑色の泥水へと変わってしまった。

「へへ、牛おじいさん、こんなに素晴らしい医術をお持ち...