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471話

車の荷台からマツタケはなくなり、王美美と趙東はそれぞれ別々の場所に座り、以前のようにぴったりと寄り添うこともなくなっていた。

王美美の艶やかな姿を見つめていると、趙東は思わず劉大壮の言葉を思い出した。

何かを感じたのか、王美美が趙東の方を見た。ちょうど視線が交わり、お互いの目に宿る感情の色を見つけた。

「何を見てるの?まだ見足りないの?」

王美美は心の中で『体中を弄ばれたのに、まだそんな風に見つめて何になるの』と言いたかったが、王発発の前ではとても言えなかった。

「へへ、お嫂さんみたいな美人は見飽きるわけないでしょう。一生見ていても足りないくらいだよ」

趙東はこの言葉を冗談めかさず...