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420話

「ふふっ、郑兄貴、あんたが『人を許せるところでは許してやれ』って言ったじゃないか。あんなやつといちいち争う必要なんてないよ。そもそも俺はあいつを敵とも対抗相手とも思ってない。ただの強盗に過ぎないんだ。また会ったら、警察のお兄さんに差し出せばそれでいいんだから」

赵東のこの言葉に、郑自如は長い間考え込んでしまった。彼はこんなにも赵東の心持ちが前向きだとは思ってもみなかった。

「ハハハ……どうやら俺はこれだけ長く生きてきて無駄だったみたいだな。お前のその心構え、マジで感心するよ。とりあえず、俺が経営してるテーマレストランで一杯やろうぜ。それから他の三人にも会わせてやる。わざわざ県城まで来たのに...