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391話

武器を持っていない趙東を見て、王覇天はほっと息をついた。

「小僧、今日はお前を始末するつもりはなかったんだがな、自ら門前に現れるとはな。俺の弟をもう二度も傷つけたな。昔の俺なら、とっくにお前の命は無かったところだ。だが今日は選択肢をやろう。両手か、それとも両足か、どちらを残したい?」

趙東はその言葉を聞いて思わず怒りが込み上げてきたが、陳嬌明が相手の手中にあり、いつ命の危険が迫るかわからない状況を見て、どう選べばいいのか分からなくなった。

陳嬌明は趙東の困り果てた様子を見て、胸が引き裂かれるような痛みを感じた。趙東が自分のためにしてきたことを思い、今度は彼が自分のために不具になるかもしれ...