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350話

侄の娘の心がすべて趙東に向いていることを思うと、劉大頭は思わずため息をついた。劉程程が本当に趙東と一緒になることが良いことなのか悪いことなのか、彼にも分からなかった。

彼は趙東の世渡り上手さや仕事のできる点を高く評価していたが、今日のように一言で争いになればすぐに命がけで戦おうとする姿は、心の中では好ましく思えなかった。なぜなら彼自身が事を荒立てないようにする人間で、たとえ人に馬鹿にされても我慢して過ごせるなら過ごす方だったからだ。しかし、明らかに趙東はそういう人間ではなかった。

袁香玲は電話を切るとすぐに鄭自如に電話をかけ、同時に趙東のことを話した。鄭自如は県内では兄貴分的存在で、すでに...