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34話

部屋に入るなり趙東は凍りついた。というのも、ソファの上に木彫りの「アレ」が置かれており、さらにそれにはカバーが被せられていて、明らかに使用された形跡があったからだ。

王美美はすでに結婚しているし、家には夫もいるのに、どうしてこんなものを使うのだろう?

趙東は困惑し始めた。同時に、王美美が劉大壮と結婚してからずっと子供ができていない問題が頭に浮かんだ。もしかして、劉大壮の方に問題があるのではないか?

そのとき、王美美は自分の胸元に手を当て、こっそり簾の隅をめくって覗き見ると、趙東がすでに部屋に入っていた。

それを見て彼女の心も熱くなってきた。

これからあの行為を趙東とするのだ。しかもあ...