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338話

しかし、その一息だけで王麗は身体を震わせた。あまりの心地よさに思わず声を上げそうになる。

とっさに本能的に両脚をきゅっと閉じたが、その動きで趙東はさらに息苦しくなり、思わず舌を出してしまった。同時に両手で王麗の細く真っ直ぐな太ももをつかみ、彼女を動かそうとした。

「んっ……」

王麗は趙東の舌の柔らかさを感じ、これまで想像したこともないような快感を覚えた。以前から気持ちいいものだとは知っていたが、少し痛みも伴うのだろうと思っていた。結局、あの時ルームメイトが上げていた悲鳴のような声には苦しさも混ざっていたのだから。

だが今、趙東の舌が触れただけで、あのルームメイトがなぜあんな風だ...