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328話

「赵東が一百元札の束を取り出すのを見て、田春柳は笑いながら言った。「一斤十元だから、ちょうど五百元ね」

赵東はためらうことなく五枚抜き取って田春柳に渡した。彼女の目から以前あった欲望の色が消えているのを見て、これ以上居座れば嫌われるだろうと悟った。

しかし、先ほど起きたことから、これからもっと多くのチャンスがあるだろうと感じていた。

「お姉さん、ちゃんと受け取っておいてください。時間ができたら新しい梯子を作りますよ。今日は本当にお手数をかけてしまって」

「まあ、何が手数よ。これくらい当然のことだわ。松茸はあなたが持って帰りなさい。梯子のことは時間があるときでいいのよ。なければそれでもい...