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323話

「田春柳は趙東がいきなり五十斤もの酒を注文するのを聞いて、思わず驚いた。

普段なら村の人が酒を買いに来ても二斤か三斤ほどで、一度に十斤買う人さえめったにいないのに、まして五十斤なんて。

「本当にそんなに要るの?」

確認のため、田春柳はもう一度尋ねた。やはり五十斤の酒は小さな量ではない。

「お姉さん、俺があなたに嘘をつくわけないでしょう?本当にそれだけ必要なんだ」

趙東が本当に五十斤も欲しいと知り、田春柳は嬉しくなった。高級酒なら一斤で二元の利益になるから、五十斤で百元儲かる。

「わかったわ、ついてきて。いい酒は中庭にあるから」

そう言うと、田春柳は洗濯桶を持ち上げ、腰をくねらせな...