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312話

徐々に羅小花の体に感覚が戻ってくると、趙東の両手も大胆になり始めた。

趙東はゆっくりと羅小花を押し倒し、その白い首筋から下へと唇を這わせていった。

「小花姉さん、すぐに、違う感覚を味わわせてあげるよ」

そう言うと、趙東の口は下へと移動していき、羅小花は突然、趙東が何をしようとしているのか理解した。

「小東、やめて、やめて……そこは汚いわ」

羅小花は口ではそう言ったものの、心の中では強く望んでいた。結局のところ、男性が自分のためにそこまでしてくれるなら、その男性は間違いなく自分に誠実なのだ。たとえ本心でなくても、そこまで尽くそうとしない男性たちよりも何百倍も何千倍も良かった。

趙東は...