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240話

「小東、趙叔は年を取ったから、村の委員会に入る気はないのか?」

突然の趙武のこの質問に、趙東も趙有田もしばし呆然としたが、すぐに二人とも喜びを隠せなかった。

趙有田は足で軽く趙東を蹴った。その意味は言わずとも明らかだった。

趙東は「安心して」という目配せを趙有田に返すと、にこにこしながら答えた。「趙叔、村の委員会はみな年配の方々ですよ。私みたいな若造が入るのは場違いじゃないですか?」

「ん?誰が場違いだって?お前さえ松茸を集めたようにみんなを裕福にできるなら、委員会どころか村長の座だって譲ってやる。入りたいかどうか、はっきり言えばいいんだ」

「へへ、趙叔がそこまで言うなら、断るなんて...