田舎町の色っぽい義姉さん

195話

「うん……んっ……」

魅惑的な声が婷婷の鼻から直接漏れ出た。

東も、こんな展開になるとは思わなかった。婷婷が転びそうになったから、咄嗟に彼女を自分の胸に引き寄せただけだった。

その刺激は、彼女がこれまで一度も感じたことのないものだった。

「婷婷姉さん、今の声で僕、爆発しそうになったよ」

東の言葉に、婷婷は恥ずかしさのあまり、彼の胸に顔を埋めた。

力強い鼓動と、岩のように硬い胸板、そして男性特有の良い香り。婷婷は一瞬、東をぎゅっと抱きしめたい衝動に駆られた。

「うん、結婚したら、嫁さんとこうやって毎日過ごせるようになるわね」

婷婷はそう言いながら、素早く東の腕から離れた。このまま...