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1523話

「そう言うと、彼女はそのまま出て行って他のテーブルの客の接客を続けた。

この一瞬の変化が、李桃子のこれからの人生を変えることになったのだ。

そして、この一連の出来事の張本人である趙東は、まったく知る由もなかった。

だが李桃子の心の中には、彼女の人生を変えたある人の姿が永遠に刻まれることになる。

この人がいなければ、彼女はきっとうつ状態が続き、行き詰まって、もしかしたら自殺さえ考えていたかもしれない。生きていても意味がないと感じていた。

しかし趙東の出現によって彼女は知ったのだ。この世界は愛に満ちているということを。そして愛を感じられない人がいるとすれば、それは自分で愛を遮断しているか...