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1318話

「そうそう、おじさんがあなたたちの村と沈家村の稼ぎぶりを羨ましく思ってね、だからうちの村の最年少党員を連れて経験を学びに来たんだよ」

王開山はまだどう切り出そうか迷っていたが、思いがけず趙東が自ら口を開いた。

「小東よ、これはおじさんの気持ちだ。決して嫌がらないでくれよ」

沈雪が老人参の価値を知っていたことに王開山は嬉しかったが、結局渡せなかったことで心中少なからず残念に思っていた。

この土地で生まれ育った趙東については、沈雪よりもずっと物事を知らないだろうと感じていた。

結局のところ、沈雪はひと目見ただけで気品が漂う娘だった。彼女の家庭環境を調査したわけではないが、あの娘のバックグ...