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1262話

「どうしたの?趙村長、こんな朝早くから私を訪ねてきて何か良いことでもあるの?」

沈雪の朝の素顔と普段着姿を見つめる。化粧っけのない姿でも、まるで満開の桃の花のような美しさは隠しようもなく、思わず彼は一瞬見とれてしまった。

「へへ、良いことがなければ会いに来ちゃいけないのかい?でも今回は本当に良い話があってね」

「え?どんな良い話なの、聞かせてよ?」

沈雪も少し微笑んだ。

趙東は儲け話があるたびに彼女を訪ねてくる。それが彼女の心をとても嬉しくさせていた。趙東が自分に本当に気があるのかどうかは分からないけれど、彼が本当に自分のことを考えてくれているのは感じ取れた。

そして、...