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1259話

「小東、ちょっと吐いてくるから、あなたが忙しいなら先に帰っていいわよ」

そう言うと袁香玲はそのままトイレに向かい、便器に顔を近づけて吐き始めた。

彼女が本当に酔っぱらっていると分かり、趙東は香玲の背中をさすったり、呼吸を整えさせたりと世話を焼いた。

服越しではあったが、彼女の美しい背中の感触は相変わらず素晴らしいと趙東は感じていた。

「香玲姉さん、ちょっと休んでて。二日酔いに効く薬を買ってくるよ」

趙東はそう言うと、すぐに階下の薬局へ走り、最高品質の二日酔い薬を購入した。

自分を気遣う趙東の姿を見て、袁香玲は朦朧とした目で微笑んだ。

趙東が戻ってきた時には、袁香玲はすでにトイレに...