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1243話

「夏至はこう言いながら、そっと皆の様子を窺った。ほとんどの人が王社長の席を外したことに不快感を示していないのを見て、胸をなでおろした。

「さあ、沈村長も戻られたことですし、皆さん一緒に乾杯しましょう。他でもない、これからの野菜工場への投資で大金を稼ぐために一杯やりましょう」

夏至は率先して一気に飲み干し、趙東は感謝の眼差しを夏至に向けてから、自分も一気に杯を空けた。

彼は夏至がここまで助けてくれるとは思っていなかった。結局のところ、二人はそれほど親しい間柄ではなかったのだから。

「夏経理と趙村長、一つ言わせていただいてもよろしいでしょうか」

今度口を開いたのは、先ほどの王社長と一緒に...