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1216話

「あなたの褒め言葉を聞いて、私のこれまでの努力は全て報われた気がするわ」

呉大橋は趙東の賛辞を聞き、急に自分のすべての苦労が価値あるものに感じられた。

ただ自分の娘のことを思うと、これからどう娘に説明すればいいのか分からなかった。

「もういいわよ、そんなに口が上手なんだから。おばさんに何か用があったの?」

そう言いながら呉大橋は振り返り、趙東を家の中へと案内した。

振り返った瞬間に見えた雪のように白い美しい背中に、趙東は思わず心を動かされた。

ついつい彼は、かつて洞窟で過ごした二人の一幕一幕を思い出していた。

以前の呉大橋は服装も控えめで、上品な印象だった。

しかし今の呉大橋は...