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1186話

「うーん、やっぱりやめとこう。他の基地を回って西瓜の苗がないか探してみるよ。李昌河一人にそんな大きな影響力があるとは思えないし」

赵東がまだ諦めず、西瓜の苗を探すつもりでいるのを見て、方媛媛が突然口を開いた。

「あのね、赵東。新品種の西瓜の苗、いる?私の父が高級果物の研究をしていて、RBの黒皮西瓜よりもっと美味しい品種を開発したんだ。ただ、成熟するまでの期間が少し長いけど」

「え?お父さんは科学者なの?」

赵東は顔を輝かせた。新品種の西瓜の苗なら当然欲しい。具体的な味は分からなくても、黒皮西瓜より美味しいなら間違いなく大ヒット商品になるだろう。

「科学者というほどでもないかな。自分で...