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1178話

李刚があっさりと立ち去るのを見て、趙東と劉程程は二人とも一瞬呆然としていた。

劉程程の記憶の中で、李刚は常に何も恐れない人物だったのに、今日突然去っていく姿に、彼女は相手が何を考えているのか掴めなかった。

劉程程がまだ趙東の腕を抱きしめている様子、特にその豊かな胸が絶えず腕に触れる姿に、横にいる親友も思わず呆れ顔になった。

「程程、あなたの彼氏を紹介してくれないの?やっぱり色に目がくらんで友達を忘れちゃったのね」

劉程程は親友を一瞥して、笑いながら言った。「そうよ、色に目がくらんだわ。こちら趙東よ。こっちは私の親友、方媛媛」

劉程程のそんな紹介を聞いて、方媛媛はようやく満足した様子で...