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1143話

「まずは薬草を少し植えてみてはどうだろう。できれば乾燥に強いハーブ類を。それから私が薬材の買取業者に連絡して、直接村まで買い付けに来てもらうようにする。もちろん最初は私が自分で持っていって売るよ。私たちの薬材が良質だということを見てもらわないと、向こうも足を運んでくれないからね」

向東陽は趙東がまさか薬材栽培のような提案をしてくるとは思ってもいなかった。

「趙村長、薬草なら山にたくさんあるじゃないですか?採りに行けばいいだけで、しかも早く稼げますよ」

「はっはっ、一人で採るなら稼げるさ。でも大勢でやったら?採り尽くした後はどうする?それに山の薬草はいろいろ種類があって、買取側も扱いにくい...