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1114話

趙東は何が起こっているのか分からなくても、彼女にはすべてがはっきり分かっていた。

「い、いえ、違うんです、婷婷姉さん。姉さんに抱きしめられるのは実は凄く気持ちいいんです。ただ私が...その...下の方が気持ち悪くて」

趙婷婷はその言葉を聞いて、思わず下を見た。案の定、彼女の顔を真っ赤にさせるような光景が広がっていた。

(このお馬鹿さんは、まだ男女の営みを知らないのかしら?)

そう考えているうちに趙婷婷はますます恥ずかしくなった。

「姉さんが少し楽にしてあげようか?」

趙東はこう言えば、趙婷婷は諦めるだろうと思っていた。

しかし、真っ赤な顔をしながらも大胆にも手伝うと言い出した彼女を見て、どうし...