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1096話

「うん、養鶏場を作るのを手伝ってほしいんだ」

趙東のこの言葉に羅小花は一瞬戸惑った。彼女は趙東がビニールハウスを完成させたばかりなのに、また新しい事業に手を出そうとしているとは思わなかった。村の人々は皆、趙東を尊敬しているが、彼の手元にそれほど多くのお金がないことも知っていた。趙東が稼いだお金はほとんど借金の返済や給料の支払いに消えていたし、村のビニールハウス周辺の田舎道の舗装も、どうやら趙東一人が出資したものらしかった。

この事実は沈大砲が明かしたものだった。そうでなければ、棒子村の人々はそんなことを全く知らなかっただろう。だからこそ、村の人々は趙東に心から敬服していたのだ。他の誰であっ...