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1055話

「この質問が出されると、沈雪も何と言えばいいのか分からなくなった。確かに趙東の言うことは事実で、沈家村の道路は確かに弱点だった。しかし村の人々は労力もお金も出そうとしない。

県の指導者たちに助成金を頼むのも気が引けた。結局、彼女は後ろ盾があるから仕事ができると思われたくなかったのだ。

だが今、趙東がすでに提案してきたからには、このチャンスを逃すわけにはいかない。

「分かった、この件はすぐに対処するわ。そっちではこの機会を取っておいてね」

そう言って沈雪は電話を切った。

電話を切ると、沈雪はすぐに村の党員会議を招集した。

道路を修繕するには当然村人の意見を聞かなければならない。通常、...