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1033話

喜びの余り、趙東は趙武に自分の小さな計画の一端を明かした。ほんの氷山の一角に過ぎなかったが、それでも趙武を大いに驚かせるには十分だった。

彼は棒子村の村長を長年務めてきたが、本当の意味で地域の特性を活かした策を講じたことはなかった。ところが趙東は就任早々、最も重要な問題点を見出していたのだ。

趙東の計画通りに開発を進めれば、棒子村だけでなく周辺の村々までもが計り知れない恩恵を受けることになる。

そうなれば彼自身も鎮長として功績と業績は計り知れないものとなる。彼はこれまで一村の長で終わるものと思っていたが、趙東の出現によって、さらに上を目指せる可能性が見えてきた。

心が満たされていた矢先...