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979話

「どうなんだ?」アービンは心配そうに尋ねた。

「こんな状態だよ!相変わらず意地悪な言い方で。男としての尊厳も失ったのに、彼が気分良いわけないじゃない?あなたに騙されたって言ってるわ。あそこが切り取られたら二度と生えてこないって。今は生きてるのが辛いって。村の人は皆、彼のことを『安の宦官』って呼んでるのよ。彼が楽しいわけないでしょ?」

「誰がそんな不謹慎なあだ名をつけたんだ!」

アービンは苦笑した。

「とにかく今はみんな陰で彼をそう呼んでるわ。はぁ、あのとき助けたのが正解だったのかもわからないわ。少なくとも私は、この先に希望なんて感じられない。今じゃ一緒に寝るのも怖いくらい。殺されそうで」

シャ...