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82話

「それは彼女の旦那、安大拿からの電話だったんだ。」

「梅姉さん、安県長も来られたんですか?こんな風にしていただいて、すみません!」

阿宾は安大拿まで自分たちを接待しに来ていることに、身に余る光栄を感じていた。

同じ安家寨の出身とはいえ、彼は安大拿についてあまり記憶がなかった。安大拿は十代の頃から外で兵役に就き、対ベトナム自衛反撃戦にも参加し、野戦部隊から転業して県武装部に戻り、その後派出所で警察をやり、副所長、所長と出世し、ここ数年で県の幹部にまで上り詰めたのだ。

噂によると、この人は行動力が非常に強く、秀陽県で順風満帆に渡り歩き、前途は洋々としていた。今日、秀水賓館での義姉の楊美玲の振...