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815話

しかし、そのままにしておくのも龍兄は悔しかった。

そこで、杖の頭を引き抜くと、突然猛烈に阿彬の頭めがけて振り下ろした。しかも全力を込めたその一撃は、もし阿彬に何の準備もなければ、間違いなく命を奪っていたはずだ。

なにしろこの紳士杖の重さは並ではなく、木の棒よりもずっと重いのだから。

「お父さん、どうしてそんなことするの?」

龍仙児は驚きの声を上げた。自分の父が阿彬に不意打ちをかけるとは思ってもみなかった。彼女は死ぬほど怖くなり、これで阿彬が死ななくても重傷は免れないと思った。

だが、彼女は阿彬の実力を甘く見すぎていた。

阿彬はすでに絶世の神功を身につけており、その反応速度は常人離れしていた...