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799話

「恥ずかしい…」翠雲は頬を赤らめて言った。

だが、彼女の玉のような手はアビンを押しのけようとはしなかった。それは彼女自身も望んでいることを示していた。ただ人に見られることを恐れているだけなのだ。

アビンは片手で彼女の細い腰に回すと、もう片方の手で会議室のドアを閉め、内側から鍵をかけた。

そして色っぽく翠雲に微笑みかけた。「翠雲、これで誰にも見られないだろう!お前、俺のこと好きになったんじゃないのか?」

彼女の魅力的な唇を見つめながら、アビンは思わず噛みつきたくなった。本当に綺麗だ!

彼の体から漂う男性的な気配、彼の温かな大きな手が細い腰に触れる熱さに、彼女の心臓はドキドキと高鳴った。特に彼女を...