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76話

阿賓は桂枝の言葉の意味を理解し、ずる賢い笑みを浮かべながら彼女を一気に抱き上げ、高級なシーツのベッドへと放り投げた。桂枝の体が弾んで、まだ落ち着く前に阿賓が彼女に覆いかぶさり、その熱い視線が彼女の既に屈服した魂を焼き尽くすかのようだった。桂枝は阿賓の貪るような目から、彼の渇望を感じ取った。

桂枝はもう何も考えられなかった。自分の魅惑的な体でこのろくでなしの心を掴み取ろうと思うと、慌ただしく阿賓のズボンのベルトを外し始めた。

「阿賓、私があなたの女よ。あなたが好き!欲しい!今すぐに!」

そう言いながら、積極的に阿賓の唇に自分から口づけ、キスをしながら阿賓の身体から邪魔な衣服を取り除いていった。...