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756話

「それで、彼はモランの絶頂が収まるのを待ってから、きっぱりと車を止めた。モランは頬を赤らめて振り返り、甘えるように微笑んだ。「阿宾お兄ちゃん、あっちでしましょう!ママ、私、阿宾お兄ちゃんとあっちで少し用事があるの」

彼女は母親に向かって茶目っ気たっぷりに顔をしかめてみせた。

モランの母親は経験豊かな女性で、さっきから若い二人が関係を持ったことに気づいていた。それは彼女の望みでもあった。娘婿として阿宾のことをとても気に入っていて、娘が阿宾と結婚できるかどうかに関わらず、娘が彼の女になることを望んでいた。

だから、軽く微笑み、二人の好きにするよう合図した。彼女は赤ん坊を抱いてバイクから降り、何...