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679話

了塵師太はアビンが手を下したのを知り、振り返ってみると、案の定アビンの姿があった。彼女は急いで彼に身を隠すよう促し、そして天秤棒を手に静心の部屋へと駆け込んだ。アビンという強力な後ろ盾があれば、彼女は何も恐れることはなかった。

「このけだもの、やめなさい!さっさとお前たちの仲間を連れて、わが仏門の清浄な地から出て行きなさい!」

自分の愛弟子が二人の男に服を引き裂かれているのを見て、静心も箒を手に取り傍らに立っていたが、どうすることもできずにいた。了塵師太は厳しく一喝した。

この二人の野郎は、美しい中年の尼僧が天秤棒を持って入り口に立っているのを見ると、すぐに悪事を止めた。彼らは驚いて了塵...