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554話

秀児は尋ねた。

「秀児、俺はどの女性にも誠実だった。遊びの気持ちなんて一度もなかった。もちろん、俺が言う誠実さは愛じゃない。少なくとも彼女たちのことは好きだったんだ。

美玲姉さんのことは、ずっとそう呼んでいた。

美玲姉さんへの気持ちは特別なんだ。他のどの女とも違う。子供の頃は嫌いだった。お前と娟子姉さんと遊ぶのをいつも邪魔するからな。俺はお前たち姉妹が好きだったのに、彼女はどうしても俺たちを引き離そうとした。だから恨んでいた」

「それから大きくなって、一緒にいる時間も減った。みんな何となく気恥ずかしくなってきたしな。

俺はどんな娘や若い嫁さんにでも手を出す勇気があったけど、お前と娟子姉さんだけ...