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54話

「桂枝はちょっと恥ずかしそうに笑いながら言うと、興奮した様子でアビンの上着を脱がせ、彼の逞しい胸板を露わにした。

「アビン、お母さんはあなたをすごく立派に育てたのね、なんて素敵で引き締まった筋肉なの!」

アビンの逞しい筋肉を見つめながら、桂枝は心から賞賛の声を上げ、手放したくないように撫で回した。

たくましい男性はどんな女性の目にも極めて魅力的に映るものだ!

女性の手には一種の魔力がある。彼女の白く柔らかな手が彼の逞しい胸筋を撫でると、アビンはたちまち体中の細胞が揺さぶられるのを感じ、呼吸も荒くなり、渇ききったように彼女の小さな唇を見つめた。

「桂枝姉さん、君が言うように、俺の義姉さんがなぜ夫...