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51話

アービンと桂枝の話に戻ると、二人はバイクに乗り、でこぼこの山道を進んでいた。安家寨から秀陽県の町まではおよそ30キロの道のりで、全て山道だった。大体3時間ほどかかるだろう。七婆の計画では、二人は午後に結婚証明書を手に入れ、夕方には戻ってくることができ、翌日には結婚式を執り行うことができるはずだった。

しかし、あいにくと天は味方せず、二人が秀陽県の町まであと10キロほどの山あいに差し掛かったとき、突然、風と雷が轟き、豪雨が降り注いだ。アービンと桂枝に対する自然からの洗礼だった。二人は全身びしょ濡れになり、前に進むことができなくなった。

アービンはバイクを押して、近くの小さな山にある洞窟に一時...