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507話

「秀児、こんなのダメよ。オニールに見つかったら、家から追い出されることになるわ。今あなたが持ってるこの全てを手に入れるのは簡単じゃなかったはず。台無しにしないで、早く出て行って!」

アビンは起き上がり、小声で言った。

しかし秀児は彼の言葉を全く聞き入れず、すばやくベッドに上がり、彼の横に這い寄り、熱い腕の中に潜り込んだ。

「アビンお兄さん、秀児、もう会いたくて死にそうだった。アビンお兄さん、やっぱり起きてるって知ってた。私を抱きたいんでしょう?」

秀児は囁くように言った。

「秀児、どんなに欲しくても、ここはお前の家だぞ?しかも、あいつはすぐ隣の部屋にいるんだぞ?」

アビンは心配そうに言った。

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