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49話

考えているうちに、阿宾はまた気持ちが高ぶってきた。今夜秀莲を抱けると思うと、足取りまで軽くなった。

桂枝は愛らしく阿宾の側に寄り添い、時々恥ずかしそうに彼を横目で見ていた。彼が何も話さないので、彼女も何も言い出せなかったが、女性特有の勘で、さっき阿宾と秀莲の間で何かがあったような気がした。

少なくとも、この婚約者は秀莲のことを少し好きなのだろう。食事の時も、彼の目はほとんどこの義姉から離れていなかった。

二人は無言のまま村長の安大坤の家に着いた。村では彼の家だけがバイクを持っていて、村の人たちが急用で県や町に行く必要があるときは、彼の家からバイクを借りるのが常だった。

ちょうど秀儿が一...