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453話

「そこまで言うと、趙兮は嬉しくてたまらない様子だった。

二人は採れた薬草を整理し、安家寨へ向かって歩き出した。トウモロコシ畑を通りかかった時、阿彬は耳が特別鋭かったので、畑の中から聞こえるぜいぜいという息遣いに気づいた。この音を聞いただけで、阿彬はすぐに理解した。この畑で男女が行為に及んでいるのだと。趙兮は気づかずに前に進もうとしたが、阿彬にぐっと腕を掴まれた。

「しっ……兮兮、喋るな。あの中で何かが起きている。人の邪魔をしないようにな」

阿彬はまさに情事が繰り広げられているトウモロコシ畑を指さしながら小声で言った。

趙兮はそれを聞いて非常に驚き、耳を澄ませてみると、口元を押さえて笑い出...