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416話

「施主様、あなたも聞こえたのですか?」静心は驚いて顔を上げ尋ねた。

「ああ、聞こえたさ。だが俺はあんな獣には関わらないようにしている。以前、野狼と出くわしたことがあってな、しばらく睨み合った後、そいつは幽情谷に入っていった。だが、お前を襲うかどうかは分からんぞ。お前みたいに一糸まとわぬ姿だと、狼に噛まれたら直接肉を噛まれることになる。狼の爪も侮れないぞ、ちょっと引っかかれただけでも、そんな柔らかい肌じゃ耐えられんだろうな」

「では、私もご一緒させていただきます!施主様、どうか貧尼の下半身を見ないでいただけませんか?貧尼は出家した身でございますので」

「ふふ、それはできないな。俺は普通の男...