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404話

「ひっ!」阿宾は驚いて慌てて辺りを見回した。誰もいない。ようやく安心して言った。「兮兮、もう『阿宾お兄さん』なんて呼ばないでくれ。危険すぎるよ、俺を殺す気か?今の俺は安医師であって、阿宾じゃないんだ、わかるだろ?」

と注意を促した。

「わかってるわよ。誰もいないから、そう呼んだだけじゃない!阿宾お兄さん、私も安晴みたいにあなたと一緒にいたいの」

「それは無理だよ、兮兮。お前は俊博の女だ。俺は俊博の義兄貴だぞ。俺たちはあり得ない。山での出来事は、兄貴として謝る。俺のこの最大の欠点だ、美女の前では免疫がなくてな」

阿宾は恥ずかしそうに言った。

「遅いわよ。あなたがダメだって言えばそれでダメな...