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397話

「恥ずかしい」と安晴は照れ隠しに言った。

「そりゃそうだろう。じゃあ、旦那さんとのエッチはどうなの?」

阿宾は苦々しい声で尋ねた。

安晴が今は他の男の女になっていると思うと、阿宾は胸が痛んだ。考えたくもないのに、考えれば考えるほど彼女を抱きたくなる。抱かなければ損をするような気がして仕方なかった。

「全然感じないわ。結婚してからずっと、この数年間、一度も絶頂に達したことがないの。彼がどんなに頑張っても私は達することができない。もちろん、彼の『頑張り』っていっても長くて五分よ。

彼は阿宾お兄ちゃんじゃないもの。阿宾お兄ちゃんが入ってきて少し動かすだけで、すぐに絶頂になっちゃう。我慢しよう...