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395話

「ほら、こんなくらいの大きさだよ」

彼は両手で箸一本ほどの長さを示した。

「うん、そんなものだな!とにかく両手で握りきれないんだ。お前の女房がこんな男に二時間もやられたら、もうお前なんかに触らせるわけないだろ?お前、本気で女房を殺す気か?痛くて堪らないんだぞ!」

その言葉に安魁の脳裏には、十数年前に彼と阿宾、そして他の数人の若者たちが秀江の河原で誰が一番遠くまで飛ばせるか競った光景が鮮明によみがえった。

十数年前のある日、阿宾たち安家寨の若者たちが暇を持て余して、誰が一番遠くまで飛ばせるか見てみようということになった。安魁も精力絶倫な若者だったので、自信満々だった。そこで七、八人の若者たち...