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377話

「安晴さんが笑いながら、自然な流れでアービンに視線を向けた。

彼女はまだアービンの素性や実力について知らなかった。誰も彼女にそのことを話していなかったのだ。ようやく家に戻ったばかりだったから。

目が合った瞬間、安晴の胸がときめいた。この安医師の眼差しがなぜこんなにも見覚えがあるのか。まるで電気が走るような既視感があり、それも非常に親しみのあるものだった。

だが、どこで会ったのかすぐには思い出せない。彼女は不思議そうにアービンを見つめた。アービンも彼女をじっと見つめ返し、泣きたいような衝動、彼女を抱きしめたいという衝動に駆られていた。彼女を抱きしめて「ベイビー」と呼び、激しくキスをして、彼女を抱...