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37話

秀児が追求した、彼女は考えれば考えるほどこの一件が妙だと思い、さっき姉が阿彬のために弁解していたことを思い出すと、これは姉の娟子も阿彬のことを好きだという証拠なのではないか?

「いや...それは、お姉さんが部屋の中で話した方がいいって言ったんだ。俺たちが入ってきたとき、ちょうどお前と親父さんが帰ってきたのが聞こえて、娟姉さんは説明できないと心配して、俺にベッドの下に隠れるように言ったんだ。まさか彼女が俺をそこに忘れて、自分だけ家に帰っちゃうなんて、全然頼りにならないよな!」

「本当にそれだけなの?」

秀児は半信半疑で尋ねた。

「ただそれだけだよ。まさか俺とお前の姉さんが出来てるとでも思っ...