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292話

「ふふっ」アビンは微笑み、逞しい腰を前に突き出して再び敵陣深くへと侵入すると、翠芳はすぐさま満足のため息をもらした。

この一部始終を楊梅ははっきりと目の当たりにしていた。女として彼女にはわかっていた。この若い義姉も自分と同じように、アビンに心を奪われてしまったのだと。もう心配する必要はない。

アビンは理解していた。安大坤の嫁を完全に手中に収めるには、人生の頂点に達するような悦びを体験させる必要があると。そこで彼は霸王英雄としての威厳を存分に発揮し、欲求不満だったこの女性を何度も天国へと送り込んだ。翠芳はアビンの肩に噛みつきながら何度も激しく震え、心ゆくまで快感に浸った。

三十分後、楊梅の...