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2866話

言いながら、安大坤はベッドサイドのテーブルから一つの公印を取り出し、阿宾に手渡した。

阿宾は遠慮なくそれを受け取り、自分の身に納めると、安大坤が二つ目の話を切り出すのを待った。

彼は来る前から予感していた。安大坤がそろそろ彼に何かを託そうとしていること、そして集落の公印や秘密を明かそうとしていることを。これぞ継承というものだ。阿宾はすでに心の準備ができていた。黄梅儿たちとも話し合いを済ませていた。幽情谷の開発は問題ないが、彼の意見を主とすることで合意していた。

実際、それは彼と安大坤が話し合ったことでもあった。幽情谷の宝について、開発はせず、保護を主とすること、それも秘密裏に保護すること...