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2761話

彼はアビンの嘘を深く信じ込んでいた。アビンが何か穢れたものに遭遇したのだと。

しかも、妻と四十九回交わらなければ、再び妻と関係を持つことができず、さもなければ危険が及ぶのだと。

安クイは台所で一時間ほど忙しく立ち働き、朝食を作り終えると、それを持ってリビングへ向かった。中からまだ喘ぎ声が聞こえてきたので、彼は近づいてドアを開けた。アビンが激しく腰を動かし、妻のナナはすでに絶頂に達していた。彼は急いでドア口から叫んだ。「頑張れ、アビン、頑張れ、頑張れ……」

アビンは笑いをこらえるのに必死だった。ナナは本来なら快感を楽しんでいたはずだが、この声を聞いてアビンの話を思い出し、慌てて止めるよう叫ん...