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2705話

「アリ中佐はアビンのこの表情と意味不明な言葉を聞いて、自分がアビンと命を懸けて戦うなんて資格があるわけがないと思った。所詮は捕らわれの身。それに、アビンの相手になどとてもなれない、あまりにも力の差があり過ぎる。

だが、アビンがそう言うからには、自分の家族に何か害を与えたということなのか?」アリは考えた。

「安さん、はっきり言ってください」

彼は気まずそうに尋ねた。

「アリ中佐、まず謝罪させてください。あの時はやむを得なかったんです。突然の出来事で、最初は彼女たちの正体も知らなかった。本当の身分を知った時には、もう手遅れでした」

アビンは意地悪く笑いながら言った。

「安さん、彼女たちって...